Dev
/Dev TFT:ドラゴンと未踏の地

Riot Mortが「アンチャーテッド レルム」でのドラゴンと宝物龍に関する変更点を説明します。

Dev作者Rodger “Riot Prism" Caudill, Riot Mort
  • クリップボードにコピーされました

要約

  • ドラゴンが1体限定で発動する特性でなくなる
  • ドラゴン特性は大規模特性へ
  • ドラゴンのコストを6、7、8ゴールド(それぞれティア3、4、5)に変更。ティア3ドラゴンを新たに追加。各ユニットの詳細はゲームプレイ概要記事を参照
  • 宝物龍として新たに混沌龍と秩序龍の2種類を追加。出現率はそれぞれ30%で、残りの40%は従来の宝物龍が出現。出現する宝物龍の種類は全プレイヤー共通
  • 混沌龍で入手できるアイテムは紋章、オーン専用アイテム、チャンピオン複製器、へらなど、ほぼ何でもアリ
  • 秩序龍で入手できるアイテムはレディアントアイテム1個が確定、それ以外はランダム

変化し続けるドラゴンランド

タクティシャンたちがコンバージェンスでドラコニックオーグメントと古代龍の力を振るい続けた影響で、ドラゴンランドはその姿を永遠に変えることになりました。そう…私たちの行動により、ペングたちのいる世界が変化してしまったのです!もちろんこの変化はゲームプレイにも及びます。というわけで、後半部分ではStephen “Riot Mort” Mortimerを召喚し、ドラゴンたち(宝物龍もそれ以外も)に起きた変化の詳細を語ってもらいましょう。なおミッドパッチで登場する新ユニット/特性、カスタマイズコンテンツについてはこちらの記事でも説明しています。ぜひ併せてご覧ください。

Uncharted_Realms_scene_art.jpg

ドラゴンのゲームデザイン

どうも、Mortです。今回はまずドラゴンたちを制作する上で掲げていたゲームデザインの目標からお話ししていきましょう。「ドラゴンランド」開発中、チームはドラゴンたちをワクワク感と強力さが揃ったユニットにするべく取り組んでいました。チーム構成の主役となり、強力な大規模特性を一層強化するような存在です。しかしこの目標については、上手くいった点といかなかった点があったと考えています。

確かに強烈なインパクトを出せたドラゴンたちもいました。たとえばシ・オー・ユー、イダス。この2体はジェイド構成の主役や、長所を生かした構成(砲手イダス)で構成の屋台骨として活躍していました。一方、シヴァーナやオレリオン・ソルなどは良好な状態にたどり着くまでにかなり長い時間がかかりました。

Aurelion_Sol.jpg

すべてのドラゴンは高価で、重複不可の性質を持ち、さらに2枠を専有するため、十分に強いけれども強すぎはしないバランスを実現するのに時間がかかってしまったのです。調整難易度を上げていた要因のひとつはコストの高さです。3体集めて★2を完成させるには相当な幸運に恵まれるか、極端なほどのエコノミー計画を実行する必要がありました。また盤上に1体しか出せないため、プレイヤーは特定のドラゴン(たとえばデイジャ)を狙うようになり、ショップに他のドラゴンばかり出現してフラストレーションが溜まる、といった状況もよく生じていました。この傾向は特に終盤戦におけるチーム構成の多様性を制限することになっていました。

とはいえ上記の問題をすっかりクリアした環境においては、ドラゴンは非常にプレイしていて楽しいユニットでもありました。ラウンド勝敗を左右するほど強力なスキルを持ち、またスキルの強力さゆえに位置取りの重要性も高くなっていたのです。そこで「アンチャーテッド レルム」では先述の問題を解決し、さらにドラゴンを増やすこととしました。

どこもかしこもドラゴンだらけ

まずは要約バージョンから。

  • ドラゴンが1体限定で発動する特性でなくなる
  • ドラゴン特性は大規模特性へ
  • ドラゴンのコストを678ゴールド(それぞれティア345)に変更。ティア3ドラゴンを新たに追加

続いては詳細情報。まず「アンチャーテッド レルム」の開発にあたっては、ビルドの多様性を確保しながらドラゴンを増やすことを目指しました。これは「ドラゴンをたくさん使えるようにすれば、プレイヤーの皆さんはもっとドラゴンを使いたくなる」と確信していたからです。またドラゴンの数を増やせるようになっただけでなく、ドラゴンという特性にも新しい効果を追加しています。

08222022-All-Dragons.jpg

ドラゴン特性の新効果はギルドと似た仕組みになっていて、ドラゴンを増やすごとに異なる効果が生じていきます。具体的な効果は以下の通りです。

インネイト:ドラゴンはチームスロットを2つ必要とする。

印の付いた特性を+3し、戦闘に参加しているドラゴンの数に応じて追加ボーナスを獲得する。

(1)増加体力500

(2)+物理/魔法防御20

(3)+追加ダメージ10%

(4)+チームサイズ+1

(5)+追加ボーナス効果2倍

特徴的なのは(4)の効果です(ドラゴン愛好家ならばなおさら!)。チームサイズ+1ということは、レベル9に到達すれば盤面に5体のドラゴンを出せるようになります。

また今後は多種多様なドラゴン構成が出現することが予想されるため、ドラゴン関連のオーグメントも追加してあります。たとえばドラゴン特性を+1する「ドラゴンの心」。そしてプリズムオーグメント「龍の時代」は3体のドラゴン(ジッピー、ノムジー、ランダムなティア4ドラゴンx1)を付与し、さらに盤面にドラゴンのみを出している場合にはドラゴンが5回攻撃するごとにドラゴンソウルを発射し、対象の最大体力の12%にあたる魔法ダメージを与えます。ドラゴンの種類が増えたため、このオーグメントにもさまざまな活用方法が発見されていくことでしょう。

ドラゴンたちのより詳細な情報については、Riot Prismがゲームプレイ概要という記事で新ユニット紹介をしています。ぜひそちらもご覧ください。

New_Dragons_V2.jpg

ドラゴンに関する考察まとめ

プレイヤーの皆さんは、きっと今回のドラゴンたちを存分に使いこなしてくれることでしょう。それが競技レベルでも、Riot Prismレベルでも。今回ドラゴン特性が多様な特性ボーナスを付与するようになったことで、複数の特性を組み合わせた構成はより奥深いものになっていくだろうと予想しています。イダスとシ・オー・ユーを同時に出してシマースケールとジェイドを両方活用する、などもその一例ですね。また特性同士の関連性についても調整を加えているため、補佐的な特性(メインではない特性を低いティアで発動させられる特性)をドラゴン特性と効果的に組み合わせていくことも可能です。

今回のミッドセットでは低コストのドラゴンが追加されているため、試合の早い段階からドラゴンを見かける機会も増えていくことでしょう。たとえば序盤は暫定キャリー役のドラゴンにアイテムを持たせておき、終盤が近づいてきたらより強力なドラゴンと入れ替えていく、といった戦略も考えられます。またドラゴンが増えれば、強力なユニットを少数だけ配置するチーム構成も増えます。そうなるとポジショニングとゼファー系/帳系のアイテムの重要性は大幅に上昇するでしょう。特にポジショニングミスの代償はかなり高くなるはずです。ドラゴンのコストは全体的に下がっているため、ゴールド的には"安く"なっているのですが。…そして"高い"、"安い" といえば宝物龍も忘れてはいけませんね。

新たな宝物龍の追加

ラプターに代わって導入された宝物龍は、終盤戦に向けてチーム構成の方向性を決める最後のチャンスを提供するものでした。「ドラゴンランド」のセット固有要素としてラプターよりもずっと刺激的なゲーム体験を提供し、さらに「ラプターからドロップしたアイテムが、ステージ4-7までかけて構築してきたチーム構成ではまったく使い道がない」という状況を防げたことを考えると、目的は達成できたと言えそうです。

Raptors_Screenshot.jpg

しかしTFTの他の要素と同様、宝物龍の活用方法についても「最適解」が模索されました。それ自体は悪いことではありませんが、それでもワクワク感を低下させてしまうことは避けられません。宝物龍に到達したプレイヤーは多くの場合、キャリーに持たせたい特定の完成/素材アイテムが出るまでリロールします。しかしこれでは宝物龍のリロールというゲーム要素に「意思決定」の余地はなく、ただ目当てのアイテム/素材が出るまで回し続けるだけになっていました。そういう意味では、宝物龍は「踏破され尽くした領域」になっていたと言えるでしょう。しかし次に待ち受けるのは「アンチャーテッド レルム(未踏の領域)」…というわけで、宝物龍にも大きな変化を加えていきます。

これまでの宝物龍は1種類のパターンのみでしたが、ミッドセットでは宝物龍が3種類に増えます。新たに追加される宝物龍の種類は混沌龍と秩序龍(どちらも仮名称)。出現率はそれぞれ30%で、残る40%は従来の宝物龍が出現します。なお、出現する宝物龍の種類は全プレイヤー共通です。続いては、各龍の持つ財宝について見ていきましょう!

混沌龍

混沌龍の財宝は極めて多種多様で、リロールのたびに大きく変化します。出現パターンに明確なテーマや目的などはありませんが、いずれも希少な品ばかり。希少度にバラツキはありますがチームに最適なものが出るまでリロールしてみてください。

混沌龍で入手できるアイテムは紋章、オーン専用アイテム、チャンピオン複製器、へらなど「ほとんど何でも」(ただし、さすがにキッチンシンクとかはありません)です。また、かつて「宿命:獣たちの宴」で登場したトレーニングダミー(消費アイテム)が出現することもあります。より詳細な内容については以下の画像をご覧ください!

多種多様なアイテムラインナップと高いリロールコストが特徴の混沌龍。冒険心がうずく人も多いのではないでしょうか。夢の最上位ティアボーナス発動を目指して紋章が出るまで回すもよし、チャンピオン複製器、トレーニングダミー、ゴールドで手を打つもよし。すべてはあなた次第です。

秩序龍

秩序龍はレディアントアイテムを中心とした品揃えになっています。基本的な品揃えは従来の宝物龍と似ていますが、レディアントアイテムの存在が総合的な価値を大幅に底上げしています。出現アイテム一覧は以下の画像をご覧ください。

今回の宝物龍アップデートでは、チーム一同がレディアントアイテムは絶対に含めるべきだと考えていました。レディアントアイテムの存在は「目当てのレディアントアイテムを取るか、目当ての素材アイテムでキャリーの最適アイテムを完成させるか?」という判断をつきつけるためです。最高のレディアントアイテムを優先するのか、レディアントアイテムは気にせずインフィニティ エッジの完成を優先するのか…?さて、あなたならどちらを選びますか?

というわけで、私からは以上です。最後にRiot Prismからまとめの一言をどうぞ。

まとめの一言

いやー宝物龍の変更、とってもクールですね。でも僕にとって真の宝とは…この旅路で出会った読者の皆さ…。

というわけで、「アンチャーテッド レルム」で皆さんがどんな強力構成を生み出すのか、チーム一同心から楽しみにしています。 「Mortの文章をだいぶ読んじゃったから、埋め合わせにRiot Prismの文章がもっと読みたいよ!」というアナタは、併せてゲームプレイ概要記事パス関連記事もチェックしてみてくださいね。それでは最後に、リリースまでの各種日程をまとめた画像を置いておきます(作ってくれたアーティストに感謝)。みんな多忙でしょうからね、どういたしまして!

TW_16_9_JA.jpg



  • クリップボードにコピーされました

関連記事
関連記事