/dev:2025年のボットやブースターなどのバンについて

ゲーム体験の改善に対する2025年の取り組みの最新情報

LoLというゲームは、両チームに公平に勝てるチャンスがあるときに最高の魅力を発揮します。私たちは、この公平性が毎回試合をロードするたびに実現されるべきだと考えています。 

しかし、ゲーム内にグリーフィング、インティング、スマーフ、他のプレイヤーへの暴言など、多種多様な悪質行為で試合を妨害する人々がいる場合、この公平性は成立しません。

この場で明確にお伝えします。このような悪質行為は、今も昔もLoLで歓迎されるような行為では決してありません。もしもこのような不正を行うプレイヤーがいた場合、該当プレイヤーを特定し、アカウントの制限、一時停止、あるいは永久停止措置を行います。

「こういう不正プレイヤーっていつも試合にいるし、全員をバンするなんてとても無理だろう」と思われるかもしれません。 

その反応は当然ですよね。これらの問題は常にLoLや他の競技ゲームを台無しにしてきたからです。ただ、古くからある問題だからといって、このまま放置するつもりはありません。

2025年に私たちが行ってきた取り組みを振り返ってみましょう。まずパッチ25.6ではVanguardを活用し、試合内にチートユーザーがいた場合のLP払い戻しを開始しました。これはチートユーザーをLoLから排除するために注力し続けているプロジェクトの一つに過ぎません。続いてパッチ25.9では、インティングやグリーフィングを行うプレイヤーを試合から追放するための大きな一歩を踏み出しました。検出システムを改善した結果、悪質行為によってバンされるプレイヤーの数が1日あたり10倍も増加したのです。それでも、不正対策に終わりはありません。

2025年の残りの期間も今年前半と同様にインティングやグリーフィングに対抗するために大胆な改善策を講じていき、皆さんが現在LoLで直面している悪質行為の代表例に取り組んでいきます。 

中でも特に顕著なのは、いわゆる「スマーフ」と呼ばれる行為です。その発生理由は様々ですが、引き起こされる結果はたいてい似たようなものです。1人の突出したプレイヤーのせいで試合の公平性や競技性が失われ、他の9人のプレイヤーはひどく不快な思いをすることになってしまいます。 

そこで今後数週間にわたり、スマーフが試合に入り込む主な手口への対抗策を講じていきます。その効果はすぐに実感していただけるでしょう。

  • ブースティング: 他人のアカウントで対戦し、そのアカウントのMMRを上昇させること。

  • ランク操作: 別アカウントのプレイヤー(一般的にはブースター)と一緒にランク戦に参加し、本来よりも高いランクに引き上げてもらうこと。

  • 購入・ボット使用アカウント: サービス規約に明確に違反する行為です。複数のプレイヤーによってレベルアップ・使用されたアカウントは、すべてこのカテゴリーに該当します。

ブースティング/ランク操作検知とペナルティ(パッチ25.18)

認識の齟齬がないよう、ここで確認しましょう。

ブースティングとは、腕利きのプレイヤー(ブースター)が他人のアカウント(ブーストされる人)にログインしてランク戦を行う、一種のランク操作です。そのアカウントがブーストされる人に返却されたかどうかにかかわらず、違反とみなされます。明らかにサービス規約に違反しているからです。アカウントの共有や売買は厳禁であり、アカウント即時停止の対象となります。

ヒッチハイキング(別名「バス乗り」)とは、他のプレイヤー(チートユーザー/ブースターが多いが例外もある)と一緒にマッチメイキングを行い、そのサービスを利用して自分のMMR/ランクを「急上昇」させることで人為的にランクを釣り上げる行為です。 

ランク操作に携わるプレイヤーは、真剣にランクアップを目指して試合に挑む他のプレイヤーにとってひどく不快な経験を引き起こし、私たちが目指すLoLの公平な対戦環境を損ないます。だからこそ、このような行為を行うプレイヤーを厳しく取り締まり、相応のペナルティを与える必要があるのです。 

パッチ25.13では、報告カテゴリーに「ランク操作」を新たに追加しました。これにより、ブースティング、ヒッチハイキング、意図的なランク下げの疑いがあるプレイヤーを報告できるようになりました。皆さんから寄せられた報告はすべて、検出精度の向上に不可欠な大量のデータを集める上で非常に役立ちました。パッチ25.18より、不正アカウントに対するペナルティを開始します。報告に基づいて処罰が行われた場合、報告者にはその通知とともにLPの払い戻しを行います。 

Vanguardも重要な役割を果たしており、ブースティングやランク操作などの不正行為に繋がるアカウントの共有、売買、ボット利用の検知精度が飛躍的に向上しました。この成果を踏まえて、不正行為の取り締まりと防止を強化するためにパッチ25.18で導入される検出モデルをさらに改善しています。

ここでひとつ、曖昧な点を明確にしておきましょう。自分で別のアカウントを作成し、それを自分だけが使うのであれば、不正行為には該当しません(意図的なランク降下を行わない限りは)。とはいえ、この種のアカウントが低スキル帯に紛れ込むのを防ぐためにも、アカウントのスキルレベルをより正確に評価する方法を模索しています。

私たちは今後も不正行為の発生防止に最善を尽くしていきます。もし試合中に遭遇したら、試合の公平性を維持するためにもぜひご報告ください。

今後の取り組み

これまで紹介してきた変更では、すべてのスマーフを排除できません。しかし、今年の終わりまでには、ペナルティーを避けるために別アカウント(いわゆるバーナーアカウント)を作成するプレイヤーや、プロプレイヤー、コンテンツクリエイター、インフルエンサーなどを狙うグリーフィングプレイヤーを取り締まる新たな手段を講じる予定です。 

私たちが進めているもう一つの長期プロジェクトにTrue Skill 2 (TS2)があります。その高いMMR検出精度がスマーフの削減にも繋がると期待しています。3月に北アメリカでノーマル サモナーズリフトとランダムミッドでTS2の試験運用を始めました。その後いくつかの問題点を解決し、先月から韓国のすべてのランク以外のキューにテストを拡大しました。現在、高スキル帯のプレイヤーが適切なスキル帯の試合に振り分けられるまでにかかる時間は5試合ほどで、これは従来のシステムと比較して約3倍の速さです。LoLのマッチメイキングはプレイヤーにとって非常に重要です。その期待に応えるのは私たちの役目であり、まだ改善の余地があることも認識しています。TS2に関する新たな情報が入り次第、またお知らせいたします。
今回ご紹介した新要素の実装準備が整う10月に、次回のDev Updateで詳細をお伝えしますので、ぜひご期待ください。また、改善の余地がある点や、考慮すべき点などについてのご意見があればお聞かせください。

いつもLoLをプレイしていただき、ありがとうございます。LoLが誰にとっても公平で楽しい場所となるように、今後も報告を続けていただけるようにお願いいたします。それでは、サモナーズリフトでお会いしましょう!