Dev
/dev: 行動システムをより意味あるものに

プレイヤーのゲーム体験に直接影響を及ぼせるようなアプローチに変更し、コミュニティーを強化します。

Dev作者TimTamMonster
  • クリップボードにコピーされました

皆さん、こんにちは。新しくプレイヤー行動システムのプロダクトリードになったTimTamMonsterです。

それでは早速本題に入りましょう。ここ数年間、プレイヤー行動システムに進展が見られないことにがっかりされた方も多いと思います。皆さんからはこの分野の重要性を繰り返し指摘されてきましたし、私も同意見です。そこで今回、2022年にライアットがこの分野に対して新たなアプローチを開始するという最新情報をお伝えいたします。

95%に焦点を切り替える

私たちはここ数年間にわたって、皆さんのゲーム体験を向上させるための検知と罰則システムへの内部的なアップグレードに注力してきましたが、これでは十分な効果が得られないことが分かりました。データによると、絶えず妨害行為に及んでいるのはプレイヤー全体のうちわずか5%です。これらのプレイヤーには間違いなく罰則を与えているはずですし、これからもそのためのシステムを改善し続けていきます。しかし、残りの95%はたまに熱くなりすぎることがある普通のプレイヤーであり、報告の86%をこれらのプレイヤーが占めています。言い変えれば、ほぼすべての通報は普段はマナーを守っている普通のプレイヤーに対して行われているのです。

LoLは競技性の高いゲームですから、誰しも一度はそんな経験があるはずです。ですが、毎試合自分以外のプレイヤー9人とプレイしていて、その誰もが時に妨害行為を行う可能性がある場合、そうした行為には頻繫に出くわすでしょう。そして、妨害行為をするプレイヤーに出くわした際は、その人が普段はマナーを守っていようが関係ありません。その瞬間の彼らの行動が試合を台無しにしていることには変わりなく、重要なのはそこだからです。

では、95%にあたるプレイヤー全体の行動を改善するにはどうすればよいのでしょうか?難しい問題ですが、その方法は皆さんに直接影響のある解決策を打ち立てることと、より強固なコミュニティーを作るためにプレイヤーの皆さんと協力体制を築くことだと考えています。

ポジティブなプレイを促進する

単に悪質なプレイヤーを罰するだけでは行動システムとして不十分であり、同時に素晴らしいプレイヤーには報酬を与えるべきです。名誉2.0を2018年に初めてリリースした当初は、そのような考えのもとに初めて作られた報酬システムだったので、皆さんから驚くべき反響をいただきました。しかし、ここ数年間はアップデートを行うことがないまま、皆さんの期待に応えることができていませんでした。

私たちは今年、名誉レベル5のプレイヤーおよび、直近の試合でプリメイド以外の味方1人またはプリメイドの味方2人から名誉が送られたプレイヤーに向けて、特別なリコール用ビジュアルエフェクトを報酬に追加しています。特別な「チャレンジャーリコール」と同様に、今度は特別な「名誉リコール」を自慢げに見せびらかせるようになります。

「他には?」そんな声がしたような…?「ライアットが名誉システムのためだけに特定の新スキンを作ることは絶対ない」ちょっと待ってください…実は、今まさに作っているところなんです!シーズン終了報酬の一部として、名誉レベル5に到達したプレイヤーだけに向けた限定スキンの開発に取り組んでいます。これらの限定報酬は、既存の名誉スキンやクロマ、その他の報酬に加えて、ゲーム内で自分の実績を示すための新たな方法になるはずです。今こそ名誉を身につけるときです!詳細については続報をお待ちください。

チャンピオン選択時の報告に対処する

皆さんの信頼を失ってしまったもう一つの領域として、チャンピオン選択時の報告があります。これらの報告の監視を続けてはきましたが、約束通りに相応の罰則を設けられてはいませんでした。チャンピオン選択時の報告は現在、報告全体の約3.2%を占めるのみですが、ゲームのあらゆる部分におけるプレイヤーの体験が重要であることは承知しています。ここで、チャンピオン選択時の報告に対する罰則を設けることをお知らせします。近々パッチノート内に関連アップデートが記載されるはずです。

広くはびこる行為を対象にする

その他に現在私たちが注力しており、プレイヤーの大多数に影響があることが判明している領域は「言葉による暴力」です。現在、言葉による暴力の検知数を上げることを目的とした進化版モデルへのアップグレードなど、有望なプロジェクトをいくつか計画しています。この領域では、最大10までの改善を見込んでいます。言葉による暴力はKDAのようなゲームのデータに直接は影響しませんが、広くはびこる問題ですので、他の妨害行為につながることもよく起こります。

これらはより大きな目標へのステップに過ぎませんが、ライアットはこの領域に本気で取り組んでいますし、今後とも優先していくことを私が保証します。約束は守りますのでご安心ください。

そして今度は、皆さんに覚えておいてほしいことがあります。あなたが苛立ったとき、妨害行為をしないよう自分を抑えることができるのは自分だけです。(ランク戦であっても)一緒にプレイしたいと思うようなプレイヤー像に自分がなれれば、プレイヤーの95%全員がこうしたシステムをサポートできます。簡単にはいかないときもあるでしょう。しかし、どんなに完璧なシステムでも、すべての悪質行為が起こるのを防ぐことはできません。なぜなら、人間の行動に影響を与えるために重要なのは、システムの構築だけではないからです。ゲームをプレイする人間も同じく重要です。そう、皆さん自身です。そしてこの記事を読んでくださっているのですから、皆さんも私たちのコミュニティーを大切にしてくれているはずです。

皆さんのフィードバックとサポートがあってこそ、私たちはLoLの未来を共に形作ることができるのです。皆さんとこの取り組みを始められることを光栄に思います。

タグ:



  • クリップボードにコピーされました

関連記事
関連記事