ブルーエッセンスとアカウントXPのアップデート
皆さん、こんにちは。Meddlerです。今回はシーズンリリース後のブルーエッセンス/アカウントレベルXP獲得速度についての進展をお届けします。
要約:開発段階で見落としがあり、リリース時の数値はあるべき姿とかなり離れていました。本件についてはパッチ25.S1.2および25.S1.3で修正を実施していきます。
今回は以下の構成で詳細に報告していきます。
当初の意図
どこで何を間違えたのか
今後の変更予定詳細
問題の原因
当初の意図
シーズンモデル移行の際、私たちはブルーエッセンス(以下、BE)獲得速度をプレイヤー全体で同等~やや増加の水準にし、特に新規/カジュアル層には有意な上昇を感じられるようにするつもりでした。そして(LoL報酬システム全体の整理の一環として)BEの入手元はパスに移行する意図で進めていましたが、新しいパスで入手できるBEは、少なくとも他要素での減少分を相殺できるように設計したはずでした。
またアカウントレベルについては、ランク戦開放までに必要な試合数、およびアカウントレベル上げ(と専用アイコン収集)を愛好する方々のレベル上げ速度を変える意図はありませんでした。
どこで何を間違えたのか
本件ではいくつかの問題を認識しています。まず、現在のBE獲得速度が多くの方にとって大幅に低下しています。そしてレベル1から30、つまりランク戦開放までのレベルアップ速度も有意に遅くなっていました(最大30%)。そして何より、昨年11月に各種変更についてお話しした際、アカウントレベル30を超えたあとの報酬からチャンピオンカプセルが消え、パスの報酬に移行されたことを皆さんに伝えられていませんでした。
そしてBEの問題を掘り下げていくと、さまざまなタイプのプレイヤーに以下のような影響が生じていることが判明しました。旧仕様と新しいバトルパスシステムでは、ミッションの達成効率によってBE獲得速度に差が生じます。今回は論点を整理するため、2か月間のゲームプレイ時間でプレイヤータイプを4つに分けて見てみます。

この表の「低」はパスの進行効率をほぼ意識しない人、「中」は時折意識する人、「高」は高頻度で意識する人、「超高」はパスミッションを極めて効率的に終わらせてマイルストーンを完了する人を指します。なお大半のプレイヤーは中、あるいは中~高に分類されます。
端的にまとめれば、先の変更はプレイ時間分類「低」のプレイヤー(例外はあれど基本的にはカジュアルプレイヤーの層)に対しては意図通りの結果となっていましたが、その他のプレイヤー、とりわけ特に熱心なプレイヤー層では大きく意図を外しました。
今後の変更予定
まずBE獲得速度については、無料パスでの獲得速度を大幅に引き上げます。具体的な数値は以下の通りです。要約すると、今後の変更ではマイルストーンから入手できるBEの総量を4750から9000に引き上げ、さらにリピート式のエピローグマイルストーンのBEも50から750に引き上げます。エピローグマイルストーンのBE量変更はパッチ25.S1.2.で導入予定です。

上記表の変更はすべて、Act 2 パスのリリース前に導入予定です。
Act 1パスについてはリリース済みであり、かなりの方がBEマイルストーンを既に完了しているため、本Actのマイルストーン報酬は調整しないこととしました。その代わりに本Actでは1回限定で簡単に達成できる報酬4250 BEのミッションをパッチ25.S1.3までにリリースし、本来ならマイルストーンで得られていたはずのBEの補填とします。このBEはパスを完了したか否かにかかわらず獲得できますが、変更のリリース前に取得した、繰り返し獲得可能なBE増加分を遡って付与することはできません。
またパス最後のチャンピオンカプセルについては、Act 2パスからグロリアスチャンピオンカプセルに変更します。
アカウントXPについては、獲得量を最大40%引き上げる予定です。これにより、レベル30(ランク戦開放)に必要な平均試合数は従来と同等かやや短縮される予定です。
問題の原因
パスをリリースした際、私たちのもとには多くの皆さんから多量のフィードバック/分析が寄せられ、それがきっかけで計算式を再精査することとなりました。そして私たちは、BE獲得量計算に「本日の初勝利」という要因を含めていなかったことに気づきました。この要因にはXPブーストという直接的な効果と、アカウントレベルアップを通じたチャンピオンカプセル入手速度上昇という間接的な効果があります。
アカウントXPの問題も原因はかなり近いものでした。「本日の初勝利」がなくなることが考慮されていなかったのです。これはアカウントレベルの上昇速度を根本的に鈍化させるため、ランク戦開放までの時間も長引かせていました。
次のステップ
現在は変更点をリリースするべく取り組んでいるところですが、一方で「そもそもどうして起きたのか?」についても引き続き掘り下げていき、将来的に同様の問題を予防する措置を検討していきたいと考えています。本件については引き続き各種システムを注視し、調整の必要が認められたときには適宜お知らせしていきます。改めて、調整内容および変更された部分/されなかった部分の情報発信の両面について不備があったことをお詫び申し上げます。