/dev: 最上位帯のランクリセット

パッチ26.9でNA、EUW、EUNE、BR、LAN、TRのマスター以上のランクをリセットする理由。

皆さん、こんにちは。私たちは1月のランクリセット以降、ランクの上位の状況を注視しつつ、最上位帯のプレイヤーの皆さんの議論にも注目していました。そして、1月以降に確認されたランクの不安定な状況を受けて、NA、EUW、EUNE、BR、LAN、TRサーバーの最上位帯(マスター以上)のプレイヤーを対象に、ランクのハードリセットを実施することを決めました

シーズン2開始時にパッチ26.9がリリースされると、これらの地域の現在のマスター、グランドマスター、チャレンジャーの全プレイヤーを対象に、表示上のランクとMMRがマスター0LPにリセットされます。

一年の途中でハードリセットを行うとランクの道のりが中断されてしまうことは理解しています。しかし、皆さんの多く(それに私たちも)が年初から認識していた問題や、最上位帯の上位帯と下位帯の大きな差を考慮すれば、このリセットによってランキングがより健全なものになると考えています。 

それでは、「何が起きたのか?」と「なぜ私たちがこの方法を選んだのか?」についてお話しします。

何が起きたのか?

今年は、より満足度の高いランク体験の創出を目指して、どこでもオプション体験の向上、特定ランクの満足度の向上、最上位帯でのデュオ解禁など、ランク戦のマッチメイキングに大きな変更を加えました。その過程で、2026シーズン開始時のランクシステムの設定に関して、私たちは複数の間違いを犯してしまいました。これらの問題に関するフィードバックに耳を傾け、影響を受けた地域の最上位帯の一部のプレイヤーにアンケートを実施して、彼らの体験についてより具体的な意見を集めました。多くのプレイヤーにとって、今シーズンのランク体験が良いものではなかったことは明白でした。

これらの問題の修正を試みた結果、該当地域の最上位帯のプレイヤーは、あるパッチではLPが+10/-30変動し、別のパッチでは+/-20変動するという状況を複数のパッチにわたって繰り返すことになり、理想的な状態にはほど遠い、一貫性に欠けるランク体験が生まれました。最終的に、プレイしたパッチによってランクの到達点が変わってしまう状況となり、ランキングの健全性が損なわれました。

それから時間が経って現在──パッチ26.6でマッチメイキングの改善が実装され、デュオのバランスが改善して、ランキングの最上位のLP上限が撤廃され、さまざまな小規模な変更が行われたことで、LP増減量の変動の根本的な問題は解決されたと考えています。しかし、各プレイヤーの真のスキルが現在のランキングに反映されているとは言い難い状況は変わりません。

これらすべてを考慮して、パッチ26.9でマスター以上にハードリセットを行うという決断に至りました。

ハードリセットを行う理由

影響を受けた地域の最上位帯のプレイヤーを対象にアンケートを行ったところ、最も多く寄せられた意見は、たとえ中期的にマッチメイキングの質が低下するとしても、ランクの健全性を何よりも優先してほしいというものでした。 

ハードリセットとは、全員がマスター 0 LPの同じ条件から再スタートすることを意味します。現在のランク記録は一切引き継がれず、全プレイヤーが同じスタートラインに立つことになりますが、その代償として試合の公平性は損なわれます。 

マッチメイキング時に過去のランク記録が反映されないため、本来ならありえない組み合わせのマッチングが発生する可能性があります。例えば、「元チャレンジャー5人 vs 元マスター5人」のチームがマッチングしたとしても、システムは公平な試合とみなします。これは想定内の短期的な代償であり、リセット後にランキングの状態が落ち着くまでには数か月を要すると考えています。

ランキングのLP増減と足切りライン

他に寄せられた意見として、特にトップを目指す場合や、グランドマスターおよびチャレンジャーのLPの足切りラインにいる際に、ランク戦の道のりがとても長くて作業的に感じられるというものが挙げられます。アンケートでは、最上位帯をもっと細かく分ける必要があるという意見も多く寄せられたので、これについては2027年に実装を予定しています。 

今回の変更ではグランドマスターとチャレンジャーの足切りラインは調整されませんが、LPの値はこれまでの年よりも高いままとなります。ただし、LPの増減量が増加して、勝利/敗北時の基本ラインが+/-30 LPになるので、以前よりもトップを目指す挑戦の作業感が軽減されるはずです。 

LPの増減量は基本値を+/-30 LPとして、+35/-25 LPから+25/-35 LPの間に収まると予測しています。この設定なら、ランクのトップに到達するために適切な時間的投資が求められるという点と、多忙なプレイヤーでもランクを上げやすくするという点の両方で、より良いバランスが取れると考えています。 

また、リセットの対象となる地域では、足切りの基準となる必要最小LP値を、チャレンジャーは800 LP、グランドマスターは400 LPに引き上げます。シーズンごとのランクリセットに関して、何年も前から寄せられていた批判のひとつに、シーズン序盤に運良く連勝したり、短期間で集中的に大量の試合数をこなしたりすれば、実力が伴わなくても、チャレンジャーの現在のLP下限である500 LPを突破できてしまうというものがありました。足切りラインを引き上げることで、チャレンジャーに到達するために必要な継続性のバランスを改善しつつ、LPの基本獲得量を+30 LPに増加させることで、果てしない作業感を抱かせないことが可能になると考えています。

最上位帯のランク褒賞

また、最上位帯のランク褒賞についても触れておきます。今回のリセットがシーズンの短縮と重なることで、シーズン中に自己ベストのランクに到達するのが難しく感じられるかもしれません。そこで、シーズン1の褒賞は通常どおりに配布しますが、シーズン3では影響を受けた地域の最上位帯のプレイヤーを対象に、シーズン2の褒賞の最終的な調整を行います。また、シーズン3により高いランクに到達できた場合、それもシーズン2の褒賞としてカウントされます。例えば、シーズン2でマスターに到達し、シーズン3でグランドマスターに到達した場合、年末にシーズン2とシーズン3の両方でそれぞれのグランドマスターの褒賞を受け取れます。

今後について

上記以外の地域では、今回のようなリセットが必要になるような、ランキングの健全性を損なうほどのランクの乱高下は発生していないと考えています。

いつものように、影響を受けたプレイヤーが意見を表明してくれたことに感謝いたします。皆さんがコメントや体験談で一連のシステム変更がもたらした影響の深刻さを伝えてくれたことが、この異例かつ大胆なリセットという判断の決め手となりました。

ランクシーズン途中のハードリセットが理想的でないのはもちろん、今後も常に避けるべき極めて異例の事態であることは確かです。しかし、今シーズンに皆さんが感じていた不安定さを解消するため、そのデメリットを承知で必要な措置を講じたいと考えました。

今シーズン、私たちが皆さんの懸念の根本的な原因の解消に取り組む間、辛抱強くお待ちいただき本当にありがとうございました。今後もランクへの挑戦をお楽しみください。