ダイナミックキューにおけるマッチメイキングの現状報告

公平性、高ティアにおける試合のクオリティ、ソロエンブレムの獲得についてお話しします。

数週間前、私たちは5v5ランクチーム戦を復活させる計画や、ランクエンブレム、「どこでもオプション」の詳細についてお話ししました。今回は、公平性の問題を解決するためのマッチメイキングへの変更、高ティアにおける試合のクオリティ、ソロエンブレムの獲得が簡単ではない理由についてお話しします。


プリメイドグループの優位性

フラッシュを利用したハイリスクなプレイに合わせられるサポートや、敵を危険な位置まで誘い出すこと(ベイトすること)にしっかりと合わせられるジャングラーなど、信頼できるチームメイトと一緒にプレイすることには、単にチームメイトとボイスチャットができる以上の優位性があります。

リリース時には、3人以下の少人数グループに比べて、4人または5人グループの勝率は圧倒的に高く、その際、私たちはチームワークの利点について説明することを優先しました。ラウンドテーブルによる議論を公開した時点では、私たちの目標とする状態には到達できていませんでしたが、それでも目標に向かって前進できているという確信はありました。アルゴリズムを最適化して、様々な調整を行ったところ、現在の状況は以下の通りとなりました。

目標まであと少しです。私たちは概ねこの結果に満足しており、システムの最適化を続けながら、今後は各地域ごとのピーク時間帯やグループ人数の違いに合わせた、地域レベルのマッチメイキングの微調整にフォーカスしていきます。


マスターティアにおける試合のクオリティ

ダイヤモンド以上の待ち時間も納得できるレベルに落ち着いてきたので(15分弱もしくはそれ以下の待ち時間でほぼ試合は始まります)、私たちはマスターティア付近で競い合っているチーム間のスキル差を小さくすることにフォーカスしました。

実力のバランスが取れていない試合の数は大きく減少しています。低ティアでは既にスキル差が非常に小さい試合が組めていましたが、変更によってあらゆるレベルに好影響がありました。


ソロエンブレム

次に行うことについて話す前に、ランクエンブレムに話を戻します――特にソロエンブレムについてです。私たちは、プレイヤーが純粋にソロキューによって今のランクに到達したということを示せる場所を提供したいと考えました。

具体的にどこで線引きをするかについては、全員が納得することは難しいだろうと考えています。すべての試合を1人でプレイしている人にとっては、1試合や2試合でもグループを組んでいるなら、それをソロと定義することには納得しないでしょう。そこまで極端な意見はさておくとしても、25試合のうち13試合しかソロで勝利していないプレイヤーをソロプレイヤーと呼ばないことには誰もが納得するでしょう。また、25試合のうち20試合をソロで勝利したとしても十分とは言えないでしょう。なぜなら、そのプレイヤーは5回に1回は、少なくとも2人以上のグループで試合を行っていることになるからです。

そこで、ソロエンブレムの正当性を維持するために、基準を90%にすることに決めました。このエンブレムは、そのプレイヤーが間違いなくソロキューによってあるランクまで到達したという疑いようのない証です。10%の猶予を設けたのは、うっかりフレンドとグループを組んでダイナミックキューに入ってしまった場合や、ごく稀にデュオキューを行う場合を想定したからです。

このエンブレムは、明確な意志を持ってソロキューでプレイしていることを示すものなので、簡単に獲得できるようにすることはできません。でないと意味がなくなってしまいます。そもそもこのエンブレムの狙いは、プレイヤーがソロキューだけでそのランクに到達したということを示すためのものです。5試合のうち1試合はデュオまたはトリオでプレイしていてもソロエンブレムを獲得できるようでは、このエンブレムを持っていることの意味がありません。

このエンブレムは恒久的なものではありません。ダイナミックエンブレムが気に入らなければ、ソロキューで試合に勝利していくことで変更は可能です。個人のスキルを示す将来的な方法については現在も模索中です。エンブレムは単に、プレイヤーが1人でプレイしているのか、またはグループを組んでプレイしているのかを示すだけです。


次に行うこと

「どこでもオプション」によって、全体としては長い待ち時間を短縮することができましたが、稀なケースとして、いまだに長い待ち時間が発生してしまう状況が全ティアにおいて見られます。「どこでもオプション」が適用されるべき状況であるにも関わらず、長い待ち時間が続いてしまう状況のことです。少ないケースではあるものの、可能な限りこのような状況も解消したいと考えています。また、今後数週間以内に、もう一度皆さんに報告を行う予定です。