/dev: ドゥームボット復活

ゲーマーの皆さん、こんにちは。ロボットの反乱が勃発し、パッチ25.17では手始めに「ドゥームボット」を復活させたようです！しかも今回は前回よりも…「悪夢的」だとか。リベンジマッチを挑むドゥームボットは、パワーアップ済み！ 

「ドゥームボット」は、4人のチームメイトとともにベイガー率いる超絶破壊級のボット軍と戦うPvEゲームモードです。目標はボット軍を相手に15分間生き延び、その後ネクサスを守りながらベイガーを倒すこと！

去年新AI戦を実装したとき、ドゥームボットのボットをアップグレードしてプレイするのはどうか、という声を多数いただき、社内で検討することになりました…つまり、ドゥームボットの復活は皆さんのおかげなのです。

それではさっそく新要素を見ていきましょう。

さらに凶悪なボットにドゥームボス戦、新たな呪い… これは大変！

そして真の主役はもちろんドゥームボットです！私たちは常にLoLの「制作」プロセスに投資を続けており、去年行ったボットのアップグレードによって、楽しくて面白いアイディアを素早く試して検証できるようになりました。それはまったく新しいドゥームボットを作るのではなく、既存のものに新たな層を追加できたことを意味します… それで、この新たな層にバカげた要素をあれこれと詰め込んでいるうちに、初期のプレイテストを何度もクラッシュさせた超邪悪なボットを偶然作り出してしまったのです。その名も悪夢の美猴王 ウーコン！

ウーコンのQは効果範囲が拡大してパワーもアップし、一撃で複数の敵に命中します。Eでは残像の数がランクに応じて増え、アルティメットと組み合わせるとさらに多くの残像が現れます！ウーコンがこのコンボを決めると、ベイガーの邪悪な力を得たウーコン7体が回転する様を目の当たりにすることになりますので、ウェーブクリアの戦略を今から考えてみてください。当然ステータスも強化されており、その上でこれらのスキルを繰り出してきます。

ただ、正直なところ、ボットにはちょっとしたサプライズ要素も欲しいと思っています。え、もう1体？はいはい、分かりました… いつも苦労しているサポートの皆さんのために、もう1体だけ紹介しましょう。悪夢の潮呼びの巫女 ナミが仲間のドゥームボットを援護します。ナミの水泡は着弾時に3つに分かれるので、回避の練習をしておきましょう！EはAOEになり、ランクに応じた数の味方に効果を付与します。そしてアルティメットですが… そうですね、まさにスキル名を体現するような感じになりました。

…ということで、幸運を祈ります！

小さき大魔王が… ドでかく変身

ドゥームボット復活に取り組むにあたり、特に改善の余地があると感じたのはボスでした。ティーモは素晴らしかったし、彼がこのAIモードにもたらした雰囲気もとても気に入っていました。しかし、ティーモをミッドレーンに戻してプレイヤーの本拠地を破壊させるだけではなく、それ以上のことが可能だと感じたのです。ティーモは文字通り歩いただけです。そういうメカニクスだったからです。

スワームではLoLのボス開発について本当にたくさんのことを学んだので、その知識をここで存分に活用したいと考えました。メカニクス改善を目指して様々な選択肢やアイディアを模索するにつれて、唯一これだと思える選択肢が見つかりました。それは、現存チャンピオンの中で最も邪悪な存在… ベイガーを登場させることです！

ベイガーを掘り下げるにあたり、大きな目標を2つ掲げました。1つはバトル前半を意義あるものにすること、もう1つはドゥームボットを最終決戦に絡めることです。前半戦の重要性に関しては、15分間もの死闘を繰り広げた相手であるボットを、それきり忘れ去るような展開にしたくありませんでした。そこで、ベイガーが登場すると、ボットが残っているプレイヤー側の建造物を狙うようにし、戦闘中、ベイガーはプレイヤー側のインヒビターがすべて破壊されるまでネクサスを攻撃しないようにしました。つまり、前半戦をうまく戦うと、後半戦を有利に進められるんです！

ボットを決戦に投入することに関しては、プレイヤー側がチームで安全圏に逃げながらベイガーを倒そうとするのなら、ベイガーのバックストーリーを少し取り入れるのが妥当だと考えました。ベイガーはモルデカイザーに拘束されてむごい仕打ちを受けた過去があるので、この点を結び付けてモルデカイザーのスキルをベイガーに与えるのは筋が通ると思ったのです。ベイガーは誰か1人を──あるいはチーム全員を──死の国に引きずり込み、ドゥームボットと戦わせるかもしれません。どうかお気をつけて！

ドゥームの試練

かつて「ドゥームボット」についていただいたフィードバックの中には、もっと手応えが欲しかったという声がありました。そのご意見を参考に、「ドゥームの試練」というまったく新しいコンテンツを導入することにしました。各パッチで独自の試練が登場し、ドゥームボット開催期間の最終パッチがリリースされるまで順番に入れ替わっていきます（最終パッチでは3つの試練すべてがプレイ可能になります）。現時点ですべての試練のネタばれをするつもりはないのですが、最初の試練をここで少しだけご紹介します。

最初の試練は難易度がアップするだけではなく、すべてのドゥームボットにベイガーの固有スキルが付与されています。つまり、スキルが命中するたびにアダプティブフォースを獲得することになります。普段とは異なり､ベイガーの呪いも消滅しません。15分間にわたってスタックし続けるので、リフトはまさに弾幕地獄と化すわけです。

公平… っぽい戦いになるように、プレイヤー側にもバフを付与します。最初の試練では、プレイヤー全員のアイテムヘイストが大幅に増加します。また各試練では特別なプリズムアイテムがショップに追加されます。最初の試練では、ベイガーやドゥームボットのスタックをプレイヤーの「不死身の大王の王冠」で上回ることを目指しましょう。 

3つの試練すべてに打ち勝ったプレイヤーは称号を獲得できます。ただし、「ドゥームの試練」は臆病な人向けではないのでご注意を。チームメンバーを集めて戦略を練り、実際に試してみてください！

ミッション＆呪い

呪いはドゥームボットの核となる要素なので、あまり変更したくありませんでした。しかし、最高の「呪い」とはイジワルで、時には苦しいものだと気付きました。ただ、この呪いをドゥームボットに対して活用する方法があれば（例えばキルの回避や形勢逆転を狙うなど）、呪いは挑戦しがいのある楽しい要素になります。というわけで、このコンセプトに合った新たな呪いをいくつか追加しました。ポリモーフを受けたりヨードルのサイズに縮められたりしたら、どうすればその状態を有利に働かせられるかを考えてみてください！

さて、これまでの内容とは別に、私たちはなにか物足りなさを感じていました。対ドゥームボットの防衛は楽しいし、呪いを避けるのも面白いのですが、何か普通とは違う要素も欲しかったのです。私たちは防御を切り崩す方法を探していました。悪夢のど真ん中にいるプレイヤーの皆さんにかすかな希望を与えるために！

そして最終的にたどり着いたのは「ミッション」の作成です。試合中、ベイガーがプレイヤーに挑戦を投げかけるタイミングが2回あり、設定された目標を達成すると少量の強化効果を得られます。ここでもスワームの教訓を参考にしました。ユーミのクエストで成功した要素を分析し、そこからドゥームボット版独自のクエストを考案したのです。

例えば、力試しとしてドゥームボットを上回るダメージを与えたり、すべての建造物が破壊される前に巨大化したジグスを倒したりすることになるでしょう。これらの目標を達成すると、ランダムな「ドラゴンソウル」と、対ベイガー戦で必要となるアイテムを購入するための大量のゴールドが手に入ります。ただし、ミッションに失敗するとベイガーのお仕置き（ベイガーに忠実なドゥームボットへのご褒美）が与えられるのでご注意を！

グッドラック！

「ドゥームボット」のリメイクは非常にやりがいがありました。長年待ち望んでくださった皆さんにプレイしていただけるのを楽しみにしています。開発側にもオリジナル版の大ファンがたくさんいますので、何年にもわたって復活を熱望する声をいただき、ただ単に「復活」させるのではなく、その期待を超えたいというモチベーションが掻き立てられました。

それでは、皆さんにお楽しみいただけることを願っています。また、数週間後にリリースされたらぜひ感想をお聞かせください！最後まで読んでいただき、ありがとうございました！