パッチ13.10、ミッドシーズンアップデートへようこそ!
今回のミッドシーズンアップデートでは、現在LoLが抱えている中核的な問題の解消に取り組んでいます。具体的には、ADCとサポート向けアイテムの選択肢、問題の多いアサシン向けアイテム、試合序盤の展開が対象です。また、ランダムミッドの調整とミシックショップのローテーションが行われ、新たに「スノームーン」スキンも登場します。それではさっそく、ミッドシーズンパッチを見ていきましょう!
お目当てのものが見当たらない? 「お楽しみパッチ」の変更内容をお探しの方は、こちらのTFTのパッチノートをご覧ください!
パッチ13.11で追加の全体的なバランス調整を予定していますが、それに先行して、パッチ13.10のアイテム変更が原因で特に弱くなってしまっているチャンピオンに強化を行いたいと思います。「イモータル シールドボウ」がミシックからレジェンダリーに降格したことで、風の兄弟は生存力が大幅に低下しており、キンドレッドに関しては「クラーケン スレイヤー」が原因でダメージ性能がかなり低下しています。現状ではこれらのチャンピオンには代替となるアイテムがなく、上手くシフトできていない状態です。
24時間の遅れ
技術的な問題が発生したため、パッチ13.10は全地域で通常より24時間遅れて適用される見込みです。
今回のパッチで「グインソー レイジブレード」のステータスに魔力が追加されます。それを受けて、このアイテムを購入すると思われるアクシャン、カリスタ、キンドレッド、ヴェインのスキルに魔力反映率を追加しました。この新たな魔力反映率は、「グインソー レイジブレード」などから付随的に獲得した魔力が無駄にならないよう追加したものであり、魔力ビルドを強くしたり、その有用性を高めたりすることが目的ではありません。
基本的に、小規模な補助性能ボーナスと連続攻撃による追加ダメージ効果は、上記の各チャンピオンを対象にデザインされたものなので、これらのチャンピオンであれば、攻撃力とは違った方面で魔力を活用しつつ、「グインソー レイジブレード」自体の戦闘パターンにも適合できるはずです。
固有スキルのダメージに魔力反映率を追加、シールド耐久値が低下。Qの増加移動速度に魔力反映率を追加。
魔力を付与するようになった「グインソー レイジブレード」を購入する可能性があり、なおかつスキルに魔力反映率を持たない──この2つの条件を満たす数少ないチャンピオンの1人目がアクシャンです。この新たな魔力反映率があれば、「グインソー レイジブレード」を購入した際にちゃんとメリットを得ることができ、魔力が完全に無駄になるということがなくなります。
Eのスロウ効果とダメージに魔力反映率を追加。
おそらく「グインソー レイジブレード」を購入するものの、魔力反映率を持たない2人目のチャンピオンはカリスタです。比較的に控えめな数値になっているので、魔力中心のビルドが強力になるということはないはずですが、少なくとも「増魔の書」は活用できるようになるでしょう。
Wに魔力反映率を追加。Eに魔力反映率を追加。
「グインソー レイジブレード」の変更に伴い魔力反映率の強化を受ける3人目のチャンピオンはキンドレッドです。子羊はこのアイテムを頻繁に買うわけではありませんが、少なくとも狼のスキルは少し強くなったと感じられるはずです。
Qのモンスターに対するダメージが増加。Wのモンスターに対するダメージが増加。Rの魔力反映率が上昇。
ニーコはリワーク後、ジャングルでプレイされることが増えました。ですが、よくプレイされるロール/チャンピオンの組み合わせとしては最も人気が低い状態にあるため、ニーコジャングルをもっとプレイしやすくなるよう、ジャングルクリア速度を少し高めることにしました。プレイヤーがジャングルニーコに慣れてきたら、改めてジャングルにおけるパワーを評価する必要がありますので、このトマトについては今後も注視していきます。
また、リワーク後のライブ環境における状態を鑑みて、Rの火力をいくらか戻すことにしました。全体的に見て、この新たなアルティメットはとても敵に当てやすくなりましたが、その安定性の高さを差し引いても、前回のナーフはやりすぎだったようです。
Qに魔力反映率を追加。
魔力ビルドのヴェインなど存在しませんし、魔力ビルドのヴェインが覇権を握ることもありません。少なくとも、攻撃力ビルドのヴェインにはおよびません。繰り返しになりますが、「Q - タンブル」に魔力反映率を追加した理由は、「グインソー レイジブレード」のステータスが無駄になっていると感じさせないためです。
クリティカルアイテムのエコシステムにもっと自由度を持たせ、プレイヤーが様々なビルドを考案できるよう、クリティカルアイテム全体に大規模なアップデートを行いました。現在、LoLには機能的にクリティカル系ミシックと呼べるアイテムが2種類存在します──ひとつは「クラーケン スレイヤー/ゲイルフォース/イモータル シールドボウ」、そしてもうひとつは「インフィニティ エッジ/ナヴォリ クイックブレード/グインソー レイジブレード」です。検討を重ねた結果、ミシックの役割を担うのに相応しいアイテムは「インフィニティ エッジ」、「ナヴォリ クイックブレード」、「グインソー レイジブレード」、「ゲイルフォース」の4つであると判断し、そのほかのアイテムに関してはレジェンダリーアイテムに降格させ、新たな役割に合わせて再調整を行うことにしました。
すでにその役目を果たせていることから、新たなミシックアイテムは旧バージョンとほぼ同じです。大きな変更点として、「グインソー レイジブレード」が“物理/魔法のハイブリッドな通常攻撃時効果”というニッチな需要を満たすようになり、ケイルやティーモといったチャンピオンからも注目が集まることでしょう。
レジェンダリーの再調整は、いわば強すぎたアイテムの弱体化です。「クラーケン スレイヤー」の確定ダメージ廃止、「イモータル シールドボウ」のシールド量削減、「ブラッドサースター」のシールド廃止といった変更が行われています。その一方で、「モータル リマインダー」や「コレクター」、「マーキュリアル シミター」などの活躍できていないアイテムには、シンプルに強化を行っています。また、エピックアイテムにもバランス調整を実施しました。パワー不足の中間アップグレードアイテム(「リカーブ ボウ」、「ハースバウンド アックス」、「キルヒアイス シャード」)には強化を施し、強すぎたアイテム(「ジール」)には弱体化を行っています。
それと……「スタティック シヴ」が復活します!
「イモータル シールドボウ」が全クリティカルユーザー向けのレジェンダリー枠に移動となったことで、ライフスティールアイテムの分野で「ブラッドサースター」に新たな個性を持たせる必要が出てきました。そこで、積極的な交戦を避けつつ、後衛として体力を維持したいときに有用なアイテムとして調整を行いました。戦闘の合間で体力を満タンにするのにも役立つはずです。
「ゲイルフォース」はそのままクリティカル系ミシックアイテムとして残ります。このアイテムよりも「インフィニティ エッジ」、「ナヴォリ クイックブレード」、「グインソー レイジブレード」の方がDPSの面では優れていますが、耐久力の低いチャンピオンを暗殺する(もしくは自分が暗殺されないようにする)ことが勝利への道なのであれば、多少DPSが低くともこのアイテムを使って損はないはずです。
「ゲイルフォース」は数値の面で、旧バージョンよりも耐久力の低いチャンピオンに対して強くなっていますが、そのパワーを活かすにはクリティカル率アイテムをビルドする必要があるので、アサシンによって乱用されることはないはずです。
オーンによってアップグレードされたバージョンの「ゲイルフォース」。
物理/魔法のハイブリッドな通常攻撃時効果アイテムの王者として、「グインソー レイジブレード」が復活しました!追加の通常攻撃時効果やクリティカル率の通常攻撃時ダメージへの変換など、効果の多くは旧バージョンから引き継がれています。ですが、ハイブリッドダメージのチャンピオンに焦点を当てて、新しく物理/魔法防御貫通のミシック自動効果を採用しています(こうしたチャンピオンには、「ヴォイド スタッフ」や「ラスト ウィスパー」を持たせても効果的ではないため)。
今回、ミシックおよびレジェンダリーへの大規模なアップデートに加えて、エピックアイテムにもゴールド効率に焦点を当てた変更をいくつか行っています。その内のひとつである「ハースバウンド アックス」は現在あまり活躍できていないので、ゴールド効率面で強化を施しました。
「イモータル シールドボウ」をレジェンダリーアイテムに降格させ、それに合わせてステータスも低下させました。このアイテムは“汎用性の高いクリティカルユーザー向けの対瞬間火力ソース”とするのが一番しっくりくるので、攻撃力中心の分かりやすいステータスを用意しています。一点注意があります──「イモータル シールドボウ」はチャンピオンレベル12までシールド耐久値が増加しないので、試合序盤での購入には向いていません。
「インフィニティ エッジ」は導入以来、実質的に攻撃力系キャリー用のミシックアイテムとして扱われてきました。そこで今回、正式にミシックアイテムにすることにしました。付与するステータスや用途は単純明確で、クリティカル率に応じて最大20%多く通常攻撃ダメージを与えられます──それがこのアイテムの持ち味ですから。なお、ミシック自動効果が魅力に欠けているように見えますが、これは意図的なものです。「インフィニティ エッジ」はミシック自動効果を抜きにしても、ほかのアイテムを強化するという点で十分な性能を備えています。
低頻度で大ダメージを与えるエネルギー充填効果の性質を考えると、攻撃速度よりも攻撃力の方がステータスの中心として相応しいと言えるでしょう。今回のパッチでは、このほかのエネルギー充填効果アイテムにも同様のアップデートが行われています。また、ライブ環境におけるパワーの低さを鑑み、「キルヒアイス シャード」にもゴールド効率面でのちょっとした強化を施しました。
レジェンダリーアイテムとしての新たな立ち位置を見つけるべく、「クラーケン スレイヤー」は現バージョンに落ち着くまでに何度も調整が行われてきました。最終的に、「クラーケン スレイヤー」は“終盤になっても活用できる、攻撃速度が高いチャンピオン向けの優れた序盤アイテム”となりました。同じ対象へのダメージが増加していく対タンク的な側面は維持されていますが、これは対タンク兵器である「ドミニク リガード」に取って代わるものではありませんので、その点はご注意ください。
「マーキュリアル シミター」はまったくと言っていいほど購入されていないので、小規模な強化を行うことにしました。ほかの攻撃系アイテムと比べてダメージはかなり見劣りしたままですが、もう少し多くの場面で活用できる程度には魔法防御を得られるようになっています。
「モータル リマインダー」は「ドミニク リガード」よりも遥かに劣っており、クリティカルユーザーが「重傷」を積まなくてはならない場合、もはや罰のように感じられるような状態となっています。そこで今回、「モータル リマインダー」が「ドミニク リガード」ともっと張り合えるよう、シンプルなステータスの強化を行うことにしました。
「ナヴォリ クイックブレード」さん、ミシックリーグへようこそ! 「ナヴォリ クイックブレード」は通常攻撃とスキルの両方で頻繁に活用できるため、クリティカルユーザーにとって非常に優れたアイテムです。クリティカル率に応じてスキルダメージが最大20%増加するだけでなく、素早く通常攻撃を行うことで通常スキルのクールダウンを短縮できるので、クリティカル系の高攻撃速度チャンピオンと極めて相性が良く、そうしたチャンピオンであれば最高クラスの効果を実感できるでしょう。「インフィニティ エッジ」と同様、「ナヴォリ クイックブレード」もほかのアイテムを強化するという点で十分な性能を備えているので、ミシック自動効果はスキルヘイストをいくらか増加させるのみとなっています。
クリティカルユーザーがウィンドウショッピングをもっと直感的に楽しめるよう、「ファントム ダンサー」のコストを2800ゴールドに値上げする代わりに、ステータスを少し増加させました。
新バージョンの「グインソー レイジブレード」に合うよう、「レイジナイフ」にもリメイクを行い、マイナーバージョンの増加攻撃速度スタックを追加しました。
「ラピッド ファイアキャノン」の用途は“反撃されない距離から個別に狙撃を決める”ことなので、そのニッチな機能の強化に焦点を当てて、ステータスをアップデートしました。コストが大幅に上がっていますが、以前と同等のゴールド効率を維持できるよう調整してあります。
「リカーブ ボウ」も、素材アイテム全体でゴールド効率を同等にすべく調整されたエピックアイテムのひとつです。このアイテムについては全体的に数値を下げることで、ゴールド効率を変えることなく、レジェンダリーアイテムの素材として利用しやすくしています。また、通常攻撃時ダメージを魔法ダメージにすることで、通常攻撃時効果への注目度を高めました。
「ルナーン ハリケーン」については、ほかのマークスマンアイテムと対等なレベルに近づけるため、コストを2800ゴールドに値上げしました。攻撃速度が低下した代わりに、通常攻撃時ダメージを与えるようになったので、攻撃速度が上限に達してしまう恐れがある、通常攻撃時効果ビルドを組む際に活躍してくれるはずです。また、矢の攻撃力反映率を増加させて、クリティカル中心のビルドで活用しやすくしました。さらに、対象となるミニオンの捕捉メカニクスにもアップデートを行い、追加の矢が放たれない状況を減らしています。
「スタティック シヴ」が復活します!!! 「スタティック シヴ」はクリティカルユーザーにとって最高のウェーブクリアアイテムとなるようデザインされています。「ストームレイザー」などのPvP向けアイテムと比べると大きく見劣りしますが、ミニオンの体力が増えるのと同じペースでダメージが上昇し、チャンピオンにも中程度のダメージを与えることが可能です。
エネルギー充填効果のスタックについて:エネルギー充填効果はすべて、可能な限り直線的にスタックするようになっています。つまり、最初に命中した対象は、各エネルギー充填アイテムから通常どおりの効果を受けます。ただし、「スタティック シヴ」の連鎖は追加の対象に「スタティック シヴ」のダメージのみを適用します。
「ストームレイザー」は序盤のPvPに焦点を当てた、クリティカル系レジェンダリーアイテムとして新たな命を授かります。序盤のダメージはひとつ前のバージョンとほぼ同じですが、ダメージがスケーリングするようになったので、終盤になってもその価値を維持できるはずです。また、以前あったスロウ効果が自身への移動速度バフに変更されたので、敵から素早く逃げたり、相手との距離を詰めて追加ダメージを与えたりする際に役立つはずです(「ラピッド ファイアキャノン」と相性が良いかもしれません)。
「コレクター」に関しても、その魅力を高めるためのシンプルな強化が行われています。このアイテムが持つ序盤の強力なステータスは、序盤のレーン戦におけるリードをスノーボールさせて勝利に繋げたいプレイヤーにとって、とても魅力的に映るでしょう。
今パッチでは、ゴールド効率の面で魅力に欠けている複数のエピックアイテムに強化を行っていますが、逆に「ジール」は強すぎる状態にあります。このアイテムについてはコストを増加させて、攻撃速度と移動速度を引き下げましたが、変更幅はどれもかなり小さくなっています。今回の変更によって、すべてのエピックが適切かつ同等のパワーレベルになることを願っています。
「プローラー クロウ」と同じように、「ドラクサー ダスクブレード」も多くのチャンピオンにユニークな効果をもたらしてくれていました。ただ、「ドラクサー ダスクブレード」が持つステルス効果は、魅力的であると同時にフラストレーションの原因ともなっており、このアイテムの強さを制限してもいました。「ドラクサー ダスクブレード」はリリースされて以来、ほかのミシックよりも明らかに弱い状態が続いているので、このアイテムのステルス部分にリワークを行いたいと思います。今回、ステルス効果の強み/弱みをより明確にすると共に、パワーの不足を補うため、スキル中心のキャスター&連続キルを狙うハンターにぴったりな新しい自動効果を追加しました。
「プローラー クロウ」は、あらゆるチャンピオンに対象指定ダッシュを付与してくれる初のアイテムです。このアイテムの登場で驚異的なコンボが新たに生まれ、プレイヤーの間ではアウトプレイの能力をアピールできる、スキル重視のアイテムとして浸透しました。ですが、あまりにも安定して対象に接近できるため、チャンピオンのデザインや調整をするうえで、この効果は足かせとなっていました。タロンやレク=サイといったチャンピオンは、機動性の高いスキルを使って近接攻撃の射程内まで近づくことができれば、大きな見返りを得られるようにデザインされています。しかし、「プローラー クロウ」の登場によって、この“チャレンジ”の意義が薄れてしまい、接近時の見返りあるいは機動性を弱体化する必要が出てきてしまったのです。そこで今回、「プローラー クロウ」からダッシュ効果を削除すると同時に、「妖夢の霊剣」をミシックに格上げすることにしました。これによってエキサイティングなアサシン系ミシックを3つ維持しつつ、よりニッチな脅威系レジェンダリーがそれぞれ独自の役割を果たせるようにしました。
「妖夢の霊剣」は常にアサシンアイテムの中心的な存在でした。「プローラー クロウ」のレジェンダリーアイテムへの変更を受け、新たなミシックとして「妖夢の霊剣」に磨きをかけることにしました。このアイテムは瞬間火力と機動性に投資したいアサシンにとって優れた選択肢となるはずです。長期戦に耐えられるようにしたい場合や、体力が低下した対象にとどめを刺したい場合は、「赤月の刃」や「ドラクサー ダスクブレード」の方がより有効な選択肢となるでしょう。
今回のミッドシーズンの変更においては、“平均的な試合でサポートがより多くのアイテムを買えるようにすること”、そして“それらのアイテムの満足感を全体的に高めること”を大きな目標として設定しています。今ミッドシーズンでは、主にエンチャンターアイテムのシステムに焦点を当ててアップデートを実施しており、新アイテム「ヘリアの残響」の導入や「ムーンストーンの再生」のリニューアルを行っているほか、サポートタンク向けアイテムの選択肢を増やすべく改善に取り組んでいます。この分野で解決すべき課題はほかにもまだ残っていますが、今回のアップデートがサポートの満足感を高めるうえで、意義のある一歩になることを願っています。
サポートタンクにとって、より魅力的な魔法防御アイテム候補となるよう、コストを低下させると共に、レシピの変更を行いました。
「アーデント センサー」に関しては、自動効果のパワーを高めると共に、新しく移動速度を追加することで、強化対象のチームメイトについていきやすくしました。これでヴェイン・スポッティング(ヴェインによる無茶なプレイをカウントすること)ももう少しやりやすくなるでしょう。
別のエンチャンターアイテムにビルドできる新たな素材アイテムとして、「祝福の聖杯」を導入しました。「祝福の聖杯」自体にもちゃんとメリットが用意されており、サポートはこのアイテムを利用することで、序盤のマナ自動回復を得られます。
「ケミテック ピュートリファイアー」の全体的なコストを低下させて、サポートアイテム全体の中でもより手頃になるようにしました。このアイテムが“購入必須”となっていないのは良いことですが、現在の状態ではほんの少しだけ弱いと言えます。
聖杯を掲げましょう──古の人気アイテムの後継者が新たな姿で復活します!その名も「ヘリアの残響」です!「ヘリアの残響」は主にエンチャンター向けのアイテムで、攻撃的なプレイパターンや散発的な戦闘の促進に焦点を当ててデザインされています。レーン戦においてポークで相手を困らせたいなら、このアイテムがおすすめです!このミシックアイテムの導入に伴い、「帝国の指令」をレジェンダリーに降格させました。これにより、“このアイテムとの相性は良いはずだが、ミシックスロットを犠牲にするほどではない”というチャンピオンでも、「帝国の指令」を利用できるようになるはずです。
「イーブンシュラウド」のコストとレシピに調整を行い、ほかのサポートアイテムと肩を並べられるようにしました。このアイテムと「ジーク コンバージェンス」については、変更後の満足感について監視を続け、改善の余地があれば将来的に調整を行っていく予定です。
「帝国の指令」をレジェンダリーティアのアイテムに降格させ、“このアイテムは使いたいが、ほかのミシックを犠牲にしてまで購入したくはない”というチャンピオンでも利用できるようにしました。このアイテムは攻撃系エンチャンターが、集団戦において瞬間火力で敵を倒そうとしている味方を補助するうえで、うってつけの選択肢となるでしょう。
「騎士の誓い」についてはコストを下げると共に、レシピとステータスを変更して、「生命泉のペンダント」が組み込まれた利用しやすいビルドとなるようにしました。また、自動効果の計算を軽減後ダメージ(ダメージ軽減適用後の値)から軽減前ダメージ(ダメージ軽減適用前の値)に変えることで、少しだけ弱体化を施しています。結果として、「騎士の誓い」のユーザーが味方のダメージを肩代わりする際、軽減できる味方へのダメージ量は変わりませんが、自分が受ける確定ダメージ量は少し多くなりました。
「生命泉のペンダント」はタンクサポート向けの新たな素材アイテムとしてデザインされており、手頃な価格でタンクサポートに必要なステータスを付与してくれます。
現在、「ソラリのロケット」はライブ環境で活躍できており、“サポートのダメージ軽減ツール“という独自の役割を担っています。そのため、現状を維持したまま、コストとステータスに小規模な調整を施すことにしました。
「ミカエルの祝福」についてはレシピを調整すると共に、発動効果の体力回復量を少し増やしています。
「ヘリアの残響」と旧バージョンの「ムーンストーンの再生」は“体力回復効果の強化”という点で、被っている部分が多く存在しました(「ヘリアの残響」のダメージ効果を抜きにしてもです)。そこで検討を重ねた結果、「ムーンストーンの再生」を“体力回復効果が自動的に発動するアイテム”としてではなく、“自分のアクションが戦闘の結果に大きく影響するアイテム”として調整することにしました。
これなら、「ムーンストーンの再生」は安全重視の連鎖体力回復アイテム、「ヘリアの残響」は戦闘でより多くダメージを与えるのに有用なアイテムとして、それぞれ異なる状況で活躍できるはずです。
「レディアント ヴァーチュ」の“トップ&ジャングルのタンク向けアイテム“という立ち位置は変わりませんが、リードをスノーボールに繋げたい貪欲なサポートにも購入してもらえるよう、コストを低下させることにしました。
「リデンプション」についてもレシピの調整を行い、体力回復効果を少し高めました。
「シュレリアの戦歌」は現状、満足感の面で最強のサポートアイテムとなっているため、下手に手を入れることはしたくありませんでした。ですが最終的に、ほかのサポートアイテムと足並みが揃うよう、トータルコストを下げつつ、魔力と自動効果のパワーをいくらか低下させることにしました。
「アーデント センサー」と同様、このアイテムも自動効果のパワーを高めつつ、新たに移動速度を追加して、自分がサポートしているチームメイトについていきやすくしました。
今回のパッチでアイテムのコストを全体的に引き下げたため、試合終盤におけるゴールドの使い道、つまりアイテム欄をすべて埋めた後、ゴールドを何に使ったらいいかを考える必要がありました。「ウォッチフル ワードストーン」と「ビジラント ワードストーン」は、終盤におけるサポートのゴールド投資先として設計されています。また、「イシュタルの祝福」にも合理化を行い、試合中盤の少し早い段階で「ウォッチフル ワードストーン」を購入したくなった場合に、ちょっとしたボーナスを得られるようにしました。
サポート用アイテムのコストが全体的に低下したことを受けて、「ビジラント ワードストーン」は「ウォッチフル ワードストーン」の自動アップグレードから、新たなゴールドの投資先アイテムとして変更されました。このアイテムは、“試合終盤でアイテム欄はいっぱいだが、まだ「コントロール ワード」を購入したい“といった状況で力を発揮するようデザインされています。
「ジーク コンバージェンス」に関しては、ほかのサポートアイテムと足並みが揃うよう、コスト、ステータス、レシピに調整を施しました。この調整の結果に応じて、将来的に改善が必要かどうか判断していきます。
「ディヴァイン サンダラー」に関しては、タンクに対する(とくにレーン戦における)カウンター性能を抑制し、単純に強いからという理由で状況を問わず購入されることがないようにしました。
今回のパッチで「フィンブルウィンター」のシールドに必要なマナコストを削除し、利便性向上による強化を行いました。“このアイテムにはリミッターが必要ではないか“という不安の声があったため、このシールドはこれまで展開時にマナを消費していましたが、ライブ環境における状態を調査した結果、このリミッターはもう必要ないという判断に至りました。
「自然の力」はそれ単体でも50%を超える合計ダメージ軽減効果を付与するため、ダメージ軽減アイテムとしてあまりにも強すぎる状態にあります。そこで今回、とくに1体のメイジに対する軽減効率に焦点を当てて、このアイテムの価値を全体的に下げることにしました。「消散」はバーストメイジ1体のコンボで発動するべきではありません。
「ゴアドリンカー」は今も十分に強力ですが、それでも「ディヴァイン サンダラー」には遅れを取っているため、このアイテムと肩を並べられるように軽めの強化を行うことにしました。また今回、これらのアイテムの差別化をもう少し図るため、ゴールドコストも低下させています。
「ハルブレイカー」はいつもショップの棚の上で売れ残っている状態で、道に迷ったヨリックが購入でもしない限り、ほとんど活用されていません。そこで今回、最優先で購入するアイテムにはならないよう注意しつつ、軽めのリワークと大幅な強化を行うことにしました。
今回の変更により、「ドミニク リガード」は自動効果で魔法ダメージが増幅するようになったため、スキルやアイテムで魔法ダメージを与えられるクリティカルユーザーにとっては、少し有用性が高まるでしょう。ロード・ドミニクがよろしくと言っていたので、ここでお伝えしておきます。
メイジがソロキューにおいて対面相手に遅れを取らないよう、レーン戦のもっと早い段階でパワースパイクを迎えられるようにしました。ただ、メイジはプロシーンだとトップクラスの成績を残す傾向にあり、この変更にはリスクが伴っていることも理解しています。そのため、変更の影響を注視していくつもりです。
メイジが「マルモティウスの胃袋」に対抗する方法はひとつではありませんが、“シールドが解除されるのを待つ”という対抗手段は、もう少し簡単にできても良いはずです。そこで今回、自動効果のシールドが発動した後、対戦相手がこのアイテムを気にしなくて済む時間を延ばすことにしました。
「ラバドン デスキャップ」はメイジの満足度を決めるキーアイテムであるにもかかわらず、あまり活躍できていません。このアイテムはメイジにとって、“長引いた試合において非常に強力な選択肢である”と感じられるべきであり、比較的に短い試合であっても、上手くやっていれば強力な選択肢となりうるべきです。そこで今回、この帽子が持つマジカルな魅力を少しだけ高めることにしました。
「ステラックの篭手」はジャガーノートやそのほかの前衛ファイターにとって必須アイテムであるべきですが、アイテムアップデート以来、その役目を果たせずにいます。そこで、より完成されたアイテムだと感じられるよう、以前にカットしていた効果を戻すことにしました。
「ディヴァイン サンダラー」と肩を並べられるよう、「トリニティ フォース」を強化することにしました。今回、QoLの強化として「三重攻撃」の効果時間を「征服者」と同じにし、把握しておく必要がある情報を少なくしています。発動条件は必ずしも同じではありませんが、これまでよりも一致することが増えるはずです。
オーンによってアップグレードされたバージョンの「トリニティ フォース」。
今回のミッドシーズンパッチでは、レーン戦フェーズ中にジャングラーやローミングなどの外的要因から受ける影響を減らしつつ、対面相手に勝利する重要性を高めることを目標とした、試合序盤に焦点を当てた大規模なアップデートを行っています。ローミングは強力な戦術であるべきだとは思いますが、現状では1v1や2v2に勝利することではなく、ほかのレーンで素早くスノーボールすることが、試合における最善の選択肢となってしまっています。今回行われた変更により、これら2つの戦術の差が縮まり、どちらも有用な戦術となるはずです。
以前は、序盤におけるキャスターのウェーブクリアを制限する手段として、マナが利用されていました。しかし、多種多様なチャンピオンが存在する現在のLoLにおいて、ウェーブクリアは一般的になっており、リソースを持たないチャンピオンも増えてきています。本拠地に留まることを強制されるだけでも悲しいのに、そのうえ体力は満タンなのにマナがゆっくり溜まるのを待たなくてはならないとなると、傷に塩を塗られたような気分になります。そこで、マナチャンピオンと非マナチャンピオンの格差を解消すべく変更を行い、どちらか一方が負けてリコールする際、さらに酷い気分にならずに済むようにしました。
遥か昔のLoLにおいて、試合時間20分は“レーン戦フェーズが終了する”タイミングでした。現在は試合のテンポが早まっているため、ホームガード開始とタワープレート消滅のタイミングを合わせることにしました。この変更により、ウェーブプッシュしてリコールする戦術がどのような影響を受けるか観察を続けていきますが、今のところは素敵なホームガードのアニメーションを少し早めに楽しんでいただければと思います。
序盤のロームとギャンクのプレッシャーを低下させるもう一つの方法として、ブラストコーンが最初に出現する時間を遅らせることにしました。これにより、序盤におけるギャンクの選択肢を減らせるはずなので、(いつもやっているように)ワードを設置するのを忘れないようにしましょう!
ミニオンに行った大幅な変更の一つ目は、ミニオンウェーブのスピード調整です。これまで、ミッドレーンのミニオンがいつも最初にぶつかり合っていたので、ミッドレーナーがウェーブをクリアしてギャンクやロームの機会を模索している間、サイドレーンはリスクを抱えてミニオンウェーブをクリアする必要がありました。また、ウェーブが相殺するおかげで、ミッドレーナーはプレッシャーの高いプレイでも、それほどリスクを負う必要がありませんでした。今回、ウェーブのタイミングを近づけたので、ロームしたいミッドレーナーには、これまでより多くのプレッシャーがかかるようになるでしょう。
ミニオンに行ったもうひとつの変更は、タワー付近におけるミニオンの挙動の調整です。巨大なミニオンウェーブを作って敵タワーにプッシュさせるプレイは、LoLにおいてとくに強力な戦術となっています。これによって様々な選択肢が開け、成功すれば大量の経験値とゴールドを失わせることが可能です。レーン戦での勝利からは大きなメリットを得られるべきですが、勝っているレーンを選んでウェーブをスロープッシュすればいいこの戦術はあまりにも安定して行うことができ、それを考慮するとメリットが少し大きすぎると考えています。そこで、タワーを攻撃し始めたミニオンが、その後は攻撃対象を切り替えないように挙動を変更し、タワーダイブのリスクを少し高めました。これにより、タワーダイブする際に味方ミニオンのダメージに頼れなくなるので、勝利条件が少し厳しくなるはずです。
今回のパッチでいくつかハイブリッドビルドを復活させたので、それに合わせて、意図せずハイブリッドビルドに大きなデメリットを生んでいた部分を削除しました。
レーン戦における1回のギャンク、リフトヘラルド、あるいはミスによって2~3枚のタワープレートを失い、そこからスノーボールされて手が付けられなくなったという状況は、誰しも経験したことがあるでしょう。個人の勝利として捉えるなら、このような状況にも意味はあるかもしれませんが、現在はレーン戦でのやり取りがあっという間に終わってしまっており、少し行き過ぎた状態になっていると感じています。以下の変更は、とくに複数の敵が周囲にいる場合で、2枚目以降のプレートを破壊されにくくすることを目的としています。ロームや1回のデスによってプレートを1枚だけ破壊されるような状況ではそれほど効果がありませんが、敵チームによる1回のプッシュやローテーションによってタワーを完全に失ってしまうような状況は避けられるでしょう。
このパッチでは、サイドレーナーの1v1を手助けする変更も行っています。これはメリットでありデメリットでもありますが、基本的にトップレーナーの1v1は試合序盤の流れにほとんど影響を与えません。そこで、トップレーナーが2体目のドラゴンに影響を与えられるように「真テレポート」のタイマーを早めて、試合序盤におけるトップレーナーの影響力を少し高めることにしました。なお、試合序盤の「真テレポート」のクールダウンにも調整を行っていますが、以前の「真テレポート」への変化時間までには、同等の長さになるようにしてあります。
ここしばらく、トリンケットには大きな変更が行われていなかったので、ミッドシーズンアップデートで注目を浴びてもらいたいと考えました。今回の変更の狙いは、トリンケットをもっと直感的に使用できるようにしつつ、現在のLoLの水準に合ったものにすることにあります。ステルス系トリンケットについては現状で満足していますが、「ファーサイト オルタレーション」と「オラクル レンズ」には改善の余地があります。たとえば、「オラクル レンズ」は起動するタイミングや場所が悪いと大きなデメリットを背負うことになるので、余裕を持たせるためにチャージを追加しました。「ファーサイト オルタレーション」は、ほかのトリンケットにはない長い射程があるものの、過小評価されている状態です。そこで、ピンとスクライヤーの効果を追加して、このワードを設置する有用性を高めています。
注:今回のミシックショップのローテーションで、新たなミシッククロマは登場しません。次に新たなミシッククロマが登場するのはパッチ13.12です。