これはパラノイア(妄想)ではありません──本物のパッチ13.22です!
通常サイズのバランス調整に加えて、このパッチでは2つの大規模アップデートが行われます。1つ目は、メイジおよびメイジ風チャンピオン全体に向けた攻撃速度の調整です。攻撃速度の面で、多数のメイジが遅く感じられる状態となっていたので、カーサスやフィドルスティックスといった通常攻撃の代わりになる機能を持っているチャンピオンを除き、ほぼすべてのメイジの通常攻撃を新たな弾速基準に引き上げ、通常攻撃アニメーションの反応性を高めることにしました。また、メイジの中でも“ルーンのかけらに攻撃速度を利用することが多い”、“通常攻撃とのシナジーが高いスキルを持たない”、そして“チャンピオンレベル1の攻撃速度がまだ増加されていない”チャンピオンを対象に、序盤の攻撃速度を高めています。
2つ目はジャンナのスキルセットの大規模アップデートです。長射程の竜巻への依存度を低くし、もっと積極的にゲームプレイに関与できるよう、数年前のスキルセット要素を復活させています。
また、このパッチでは新スキン「HEARTSTEEL」や新たなミシック ヴァリアント「ブレイクアウト True Damage エコー」が登場するほか、ミシックショップのローテーションが行われます。さらに、ランダムミッドとネクサスブリッツの調整も実施しています!
TFTに関して言うと、今回が「ルーンテラ リフォージ」最後のパッチとなり、これが終わると次のセットに移行します。変更内容の詳細はこちらでご確認ください!
固有スキルのモンスターに対するダメージ補正が上昇。Eのダメージが増加。
前回のパッチでブランドを目標のパワーレベルに近づけることができましたが、さらに少しだけラインを超えさせてあげることにしました。サポートブランドの有用性は維持しつつ、ミッドおよびジャングルブランドに火を付けて、これらが彼のベストロールになるようにしたいと思います。そこで今回は、ジャングルとミッドだと最大化されるものの、サポートだとスキルレベル1のまま使いがちなスキルを強化しました。
Qのダメージと物理防御低下効果が減少。Rのダメージが減少。
プレイヤーがブライアーを使いこなせるように(そしてインティングしないように)なってきたことで、彼女のジャングラーとしてのランクは上がり続けています。現状、あらゆるビルドが強すぎる状態ですが、とくに問題となっているのが脅威ビルドです。そこで今回、脅威とのシナジーが高いスキルのダメージと物理防御低下の両方を弱体化することにしました。これにより、ファイタービルドと脅威ビルドのパワー差が縮まるはずです。
Eの自動効果による追加ダメージが増加。
前回のパッチで行った弱体化により、ドクター・ムンドの勝率が想定以上に低くなっているので、変更の一部を元に戻すことにしました。今回は、Eの自動効果に行った攻撃力への弱体化を部分的に元に戻すことで、ムンドのパワーを高めています。Eの自動効果は自身の減少体力に依存しないため、発動効果の弱体化よりも変更による影響が大きくなっていました。
Eのクールダウン短縮量が増加。Rの指定地点までの到達時間が短縮。
必ずしも強いというわけではないのですが、スキルヘイストを最大まで強化することで、敵をゲームプレイから排除してしまえるグラガスの能力は、容認できるものではありません。とはいえ、グラガスに強化が必要であることも事実です。そこで今パッチでは、(スキルヘイスト70程度まで)Eのクールダウン短縮量を高めると共に、アルティメットスキルを命中させやすくすることで、グラガスを強化しました。これらの変更は何よりもジャングルグラガスの手助けになるはずですので、ラプターを煽り立てたくてうずうずしているならぜひグラガスを使ってみてください。
Eのスタックごとの増加物理防御が低下。
グレイブスはバランスの取れた状態でしたが、Eによって得られる増加物理防御のおかげで、パッチ13.20のジャングルコンパニオンへの調整から大きな恩恵を受けています。彼はその射程距離と固有スキルを活用することで安全にジャングルをクリアでき、さらには元から備わっている耐久力を活かして、積極的に小競り合いを仕掛けることも可能です。これによって、彼は自身が得意とする中盤から終盤にかけて、安定してスケーリングすることができています。
そこで、対面相手が試合序盤にもっとグレイブスと渡り合えるよう、Eの増加物理防御に調整を施すことにしました。今回、スキルレベル1と5両方の値を低下させていますが、これは中盤から終盤にかけてのパワーを維持しつつ、序盤の脆弱性を高めることが主な狙いです。
Wと通常攻撃を中心に、より積極的にハラスを行うプレイスタイルに合うよう、ステータスとスキルを調整。
多くのスキルレベル帯でわりと強力なピックであるにもかかわらず、ジャンナのピック率は低下しています。過去のバージョンを振り返ることで、ジャンナをピックする可能性があるプレイヤー層から共感を得られる要素を特定できたので、過去のバージョンのスキルを部分的に復活させることにしました。
今回とくに重要なのが、“竜巻で敵を誘い出し、相手の動きに応じてシールドを付与する受動的なチャンピオン”から、“通常攻撃と「W - ゼファー」を頻繁に活用する能動的なチャンピオン”へと変化させた点です。なお、これらの変更の多くはメリットとパワー予算をシフトさせただけです──具体的には、通常攻撃とWのパワーを高め、より頻繁に活用できるようにした一方で、Qのパワーを低下させています。また、「W - ゼファー」を頻繁に発動できるようにマナコストを低下させ、その一方で最大マナは低下させました。
全体としては、「E - ストームブレス」よりも先に「W - ゼファー」を最大化するようになり、積極的にハラスを行うゲームプレイに変化すると考えています。
Qの最短詠唱時間に必要な増加体力が上昇。
パッチ13.21の早い段階でカ・サンテにマイクロパッチを適用しましたが、先週導入されたこの変更をしっかりと周知できるよう、ここにも記載しておきます。過去数週間にわたって行われた変更のおかげで、カ・サンテのエリート帯と平均帯との差は縮まりました。十分に練習を積んだプレイヤーが使った方が遥かに強力ではありますが、これは意図したものです。現在、カ・サンテはより使いやすくなり、多くのプレイヤーが強さを実感できる状態となっていますが、その新たな長所と弱点がプロシーンにどのような影響を与えるのか、またほかのスキル帯でどのようなパフォーマンスを見せるのか、モニタリングを続けていくつもりです。
Eのダメージが減少。Rのスタック無しダメージが減少。
ほかのスケーリング系チャンピオンと同様、カサディンもスノーボールの発生頻度が低下したことによる恩恵を受けているので、少しトーンダウンする必要があります。そこで今回は、EとRのダメージを低下させることにしました。というのも、安定してスケーリングできるようになったことで、カサディンはこれらのスキルの高い魔力反映率を活用して、大量のダメージを安定的に与えられるようになっているからです。今回の調整の狙いは、Rのスタックを溜めてからでないと、大きなダメージを与えられないようにすることにあります。
Qの増加攻撃速度が低下。Rの継続ダメージが減少、最大合計ダメージが減少。
ここしばらく、ニーラは強い状態が続いていましたが、とうとう無視できないレベルになってしまいました。このパッチでは、刃の鞭を使って単独で集団戦をキャリーする能力を低下させています。
Wの増加物理防御が上昇。
物理防御がジャングルにおいて強力なステータスになったことにより、ラムスはパッチ13.20で大量のパワーを獲得しました。その後、パッチ13.21でラムスに直接的な弱体化が、そして攻撃力系ジャングラー全体には強化が行われ、結果として彼はパッチ13.20で獲得した以上のパワーを失うこととなりました。そこで今回、ラムスのパワーをパッチ13.19以前のレベルに戻せるよう、パッチ13.21で行った弱体化を部分的に元に戻しました。
Qのダメージと体力回復量が減少。
パッチ13.20で実施されたスノーボール対策の変更から、セナは多くのパワーを獲得しているため、少し落ち着いてもらう必要が出てきました(エリート帯においてはとくに)。セナが集団戦に高い影響力を持ち、特定のチャンピオンに対するカウンターとなれる、強力なスケーリング系チャンピオンであることは良いのですが、現状だとレーン戦においてあまりに強く、中盤での瞬間火力が高すぎます。今回、Qのダメージと体力回復効果を弱体化していますが、これは平均帯よりもエリート帯において効果を発揮しやすいことが理由です。
固有スキルのダメージを調整。Qのクールダウンが低スキルレベルで延長。Wのシールド量が減少。
前パッチでの変更により、セラフィーンは全てのロールが強化され、Wを最大化するサポートセラフィーンは以前よりも遥かに強くなりました。ただ、全ロールが強化されたことにより、ボットレーナーとしては少し強すぎる状態となってしまったので、このパッチで対処したいと思います。まず、固有スキルの基本値を高める代わりに、魔力反映率を低下させました。この変更はミッドとサポートの手助けとなるだけでなく、ボットレーンとほかのロールの足並みを揃える上でも役立つはずです。また、前パッチでQのクールダウンに行った強化を元に戻すと共に、今回新たにWの魔力反映率を弱体化しました。これらの変更により、全ロールでパワーが低下することになりますが、その中でもボットレーンではとくに大きな変化が見られるはずです。セラフィーンのパワーレベルが様々なロールで平均に近づくよう、このパッチにおける彼女のパフォーマンスを注視し、必要に応じてフォローアップの調整を行うつもりです。
固有スキルの追加魔法ダメージが減少。
タム・ケンチは前パッチでの強化により、大きくパワーが増加しました。今回、そのパワーの大半は維持しつつも、一部を元に戻したいと思います。サポートとしては妥当な活躍ができているので、このパッチではとくにゴールドによるスケーリングを対象に、固有スキルの増加体力反映率を弱体化することにしました。この変更の狙いは、パッチ13.21で増加させたパワーを維持しつつ、彼をもっと妥当な位置へと移動させることにあります。
通常攻撃のワインドアップが上昇、基本物理防御が低下。
ジグスはパッチ13.20の変更でQを当てやすくなりましたが、その変更から少し恩恵を受けすぎています。そこで今回、Qの安定性を維持しつつ、調整を加えることにしました。彼は対面相手から離れてプレイできるため、非常に安全性の高いピックとなっています。今回の弱体化は、ミッドにおける特定の対面相手、そしてボットにおける多くの対面相手に対して彼の脆弱性を高めると共に、攻撃力系チャンピオンが彼に近づくことで得られるメリットを拡大することが狙いです。また、全メイジを対象とした調整によって、通常攻撃が少し改善されています。後述のセクションをご覧ください。
このパッチで、広くメイジに分類されるチャンピオン全体に調整を施すことにしました。これらのチャンピオンの多くは、“通常攻撃が弱く感じられる”状態となっています。もちろん、マークスマンのような機敏さを持っている、あるいはマークスマンのように通常攻撃に優れている必要はありません。ですが、通常攻撃がメイジの主要なパワーソースではないとしても、1試合中に数百回行うアクションからは、好感触を得られるべきだと思います。
今回行った調整は、以下の3つに分類されます。
レベルアップごとの基本攻撃速度とワインドアップが上昇。
基本攻撃速度、攻撃速度反映率、弾速が上昇。
通常攻撃のワインドアップが上昇。通常攻撃アニメーションを復元。
基本攻撃速度と攻撃速度反映率が上昇。レベルアップごとの攻撃速度が低下。
基本攻撃速度、攻撃速度反映率、ワインドアップが上昇。
基本攻撃速度、レベルアップごとの攻撃速度が上昇。
通常攻撃のワインドアップと弾速が上昇。通常攻撃アニメーションのパターンを変更。
サモナーズリフトにおける戦場の霧内から攻撃した際に付与される視界に調整を行います。経験豊富なプレイヤーなら“茂みから攻撃するとその茂みの利用価値はほぼなくなる”と知っているのであまり気にならないと思いますが、壁越しに敵を攻撃するなど極めて一般的なアクションを行った際に、どれくらいの時間自分が可視化されているのかを理解するのはほぼ不可能と言ってよいでしょう。また、これには隠れているチームメイトに迷惑をかけてしまうというネガティブな面も存在しました。そこで今回、可視化される範囲を縮小して、チームメイトの位置が露呈する頻度を低下させました。また、可視化される時間を短縮することで、再び戦場の霧に包まれるまでの遅延をもっと直感的に感じられるようにしています。
ピンへの変更については現在も評価を続けている最中ですが、当初の目標は概ね達成できていると考えています。事実、ピンへの変更とランクの制限を導入して以降、プレイヤーが試合中に敬意や安全を感じられているかを示すデータに、大幅な改善が見られています。建設的なコミュニケーションオプションを用意することと、攻撃的なコミュニケーションからプレイヤーを守ることとの間でバランスを取れるよう、ピンについては今後も作業を続けていきます。
ネクサスブリッツがスタートした前パッチの間、チームはバグ修正とプレイヤーのフラストレーションを軽減する作業に勤しんでいました。
基本報酬プールから「ドラゴンの神髄」が削除されました。チームが3つのイベントに勝利することができれば、「ドラゴンの神髄」を獲得できます。
試合への影響力や明らかなパワーレベルの高さから、「ドラゴンの神髄」はイベント報酬として導入されて以来、議論の的となってきました。すべての報酬が平等である必要はありませんが、エルダードラゴンのパワーは少しやり過ぎだったようです。エルダードラゴンのバフを獲得できるというファンタジーは残しますが、それに相応しい成果を上げない限り入手できないよう、制限をかけることにしました。
パッチ13.22で「クイックプレイ」が地域ごとに段階的にリリースされます。クイックプレイがリリースされると、ブラインドピックキューは廃止されます。
RiotクライアントにおけるLoLの設定メニュー内で、使用するゲーム言語を選択可能になりました。このアップデートの目的は住んでいる地域に関係なく、プレイヤーが希望している言語でゲームを楽しんでもらうことです。なお、地域限定でリリースされる記事は、すべてがローカライズされているわけではなく、クライアント内で公開されたコンテンツと言語が一致していない場合があるのでご注意ください。
今回のパッチで、以下のクロマが公開されます。